患者に寄り添う看護の透析看護師

透析看護師は基本的に、残業や深夜の夜勤がありません。

閉院は遅くても22~23時という医療機関が多く、日勤専属で働く透析看護師もいます。

家庭と両立しやすいことから、子どもを持つ母親などに人気です。

人工透析科で働くと、当然ながら専門知識が深められます。

その知識を形にし、スキルアップを図りたい場合、慢性腎臓病療養指導看護師や透析技術認定士、透析看護認定看護師といった資格を取ることができます。

慢性腎臓病療養指導看護師は、日本腎不全看護学会が交付する資格です。

毎年1回行われる試験に合格するともらえますが、認定証は5年に1度更新手続きをしなければ失効してしまいます。

そして、透析技術認定士は5つの学会が組織した透析療法合同専門委員会が交付元、透析看護認定看護師は日本看護協会が交付元です。

これらも有効期限は5年です。

透析患者数は毎年のように増えてきましたが、この先は減少に転じるのではないかという予想もあります。

新たな透析患者はさほど増えないにしても、患者の高齢化は進んでいますから、終末医療としての役割も持つようになるでしょう。

透析患者は週に3回、4時間の透析を受けるのが基本です。

そのため、看護師と患者は早々に顔見知りとなり、その先の付き合いも長くなるのが一般的です。

患者一人一人に、じっくりと寄り添った看護を理想とする人に向く職場と言えるでしょう。

それから、透析にかかる時間は決して短いものではないですし、その上生活に様々な制限がかけられます。

制限の重要性を説くのは大切ですが、それだけでなく、患者の大変さを理解して少しでもストレスが緩和できるように心がけたいところです。

◯●参考Webサイト:透析のお仕事がしたい!●◯